労働問題

仕事と労働

昨日に引き続き、坂口さんのサイトの日記を読んでいる。「2009年3月6日(金)(前半)」の日記において坂口さんは、「仕事」と「労働」という言葉を区別して使用している。その区別の仕方がとても興味深い。少々長くなるが、下記に引用する。 今、派遣…

公園や河原で生活することはいかにして正当化可能か?

『東京0円ハウス』の坂口さんが、多摩川に小屋を立てて、自ら実際に0円生活を開始したと聞き、坂口さんのサイトを久しぶりに訪れた。http://www.0yenhouse.com/travel/tamagawa.html以前から多摩川で0円生活を実践していたロビンソンと呼ばれる人物の力を借…

<もやい>から『事業報告書(2008年度暫定版)』が届く

私はNPO法人自立生活サポートセンター・もやいのサポーター会員である。先日、『事業報告書(2008年度暫定版)』なるものが、<もやい>から送付されてきた。67ページに渡る詳細な報告書であり、「中長期的な活動の目標および体制の変化」の報告が目的とされ…

「自由と生存の家」

http://illcomm.exblog.jp/9478352/非常に意義のある試みだと感じたので、寄付させていただきます。また、この社会で働きながら生きていく一人の労働当事者として、それなりの危機感を抱きつつ、下記のシンポジウムにも参加させていただく予定。http://jyuta…

いい写真

http://ambiguousmenace.tumblr.com/post/86752995/tzetze-nopiko-union-extasy光がとても暖かそうである。背景が黒いからであろうか?

アルミ缶の買取価格変動メカニズム

主にネット上におけるリソースを参照し、アルミ缶の買取価格を左右する要因を調査した結果、私は以下の事柄を、より詳細に理解する必要があるということを実感した。 (世界)不況のメカニズム アルミ缶の買取価格の変動に関する言説の多くは、「(世界)不…

『フリーターズフリーvol.02』の感想

『フリーターズフリーvol.01』に引き続き、『フリーターズフリーvol.02』を読み終える。今の私にとって最も重要だと思われる箇所を、下記に引用する。 行政権力が貧困の当事者を支援の対象と見做すとき、それまでの生業や努力の在り方が徹底的に否定あるいは…

グラン・トリノ、是非見てみたい

映画評論家の町山氏のブログにて、『グラン・トリノ』という映画を知る。イーストウッドの『グラン・トリノ』はデトロイトへの挽歌別の箇所で町山氏が語るところによれば、この映画は、自動車工場労働者の街として知られるデトロイトを舞台にしており、「今…

『フリーターズフリーvol.01』の感想

『フリーターズフリーvol.01』を読み終える。最も印象に残ったのは、杉田氏による「無能力批評」。とりわけ、「自立」という概念について語る杉田氏によって引用される「釜ヶ崎での夜回り」のエピソードに何ともいえない重苦しい衝撃を受けた。「なぜこのよ…

浴びるように

通勤途中に立ち寄った郵便局で、懸案事項であった「もやい」への振込みを済ませた重森さんは、『フリーターズフリーVol1』をポケットに忍ばせ、今日も日比谷線に乗り込んだ。このところ重森さんは、湯浅誠氏の著作と、フリーターズフリーの皆様による著作ば…

寄付

寄付をお願いします1、 活動資金の寄付をお願い致します。■サポーター会員 「もやい」の日常活動(事務費、通信費等の諸経費)を財政面から支えていただく、「サポーター会員」制度を設けています。年会費は1口5,000円)です。■資金カンパ 資金カンパは随時…

『【日本の議論】「派遣村」にいたのは誰か?』に対する違和感と疑問

MSNのサイトに掲載されていた『【日本の議論】「派遣村」にいたのは誰か?』という記事を読んだ。 【日本の議論】「派遣村」にいたのは誰か? (1/6ページ) 【日本の議論】「派遣村」にいたのは誰か? (2/6ページ) 【日本の議論】「派遣村」にいたのは誰か? …

自立したホームレスを称賛することの功罪と私達の責任

ここ数日、私は隅田川の鈴木さんを称賛し続けている。ホームレスと呼びうるような生き方をしている鈴木さんは、会社や国家の制度に全く頼らないという意味において、自立した人間といえそうである。私はまさに鈴木さんのこのような自立状態を称賛の的にして…

『奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録』

実家に帰省中、下記の本を読む機会に恵まれた。奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録作者: 石川拓治,NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2008/07メディア: 単行本購入: 32人 クリック: 361回この…

『TOKYO 0円ハウス 0円生活』に感動

読書をして興奮したのは随分久しぶりのことである。ついさきほど、私は下記の本を読み終えた。TOKYO 0円ハウス0円生活作者: 坂口恭平出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2008/01メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 147回この商品を含むブログ (35件) を見…

交換物としての「ヤムイモの見つけ方」

ココアとの交換物として私は何をエノアールに持参したらいいのだろうか。そんなことを考えながら歩いていると、近所の神社で、銀杏を拾っている中年女性を見かけた。銀杏は無料で手に入る食料である。つまり「ただ」である。「これだ!」と気付いた私は、エ…

エノアール・カフェを発見する

友人と渋谷で会う。天気が良いこともあり、某公園まで足をのばした。銀杏の木の黄色が素晴らしい。秋らしく色づいた木々の中を、黄色の絨毯を踏みながら、ひたすら歩く。すると遠くにブルーシートが見えた。もしやと思い近づき、そこにいた男性に、「あのう…

今週末はこれを見たい:『フツーの仕事がしたい』

イルコモンズさんのサイトで下記の映画の存在を知った。ポレポレ東中野という映画館で上映中なのだという。会社員である私にとって、非常に勉強になりそうな内容だと思われる。ルポライターの鎌田慧氏もこのドキュメンタリーを褒めている。かなり見応えがあ…

コールセンター

郵便局から「郵便物等お預かりのお知らせ」が届いていたことを思い出し、あわてて電話をかけた。電話に出てくれた女性に、名前と携帯番号とお知らせ番号を伝える。再配達希望時間帯を告げると、女性は次のように答えた。「承知致しました。再配達希望時間帯…

3連休の実績

プロジェクトにスケジュール変更はつきものである。状況に応じて柔軟にスケジュールを変更できなければプロジェクトリーダーとはいえない。かくして3連休中の実績は以下のような結果となった。 7/19(土)実績 10:00 風呂。洗濯物を干す。 11:00 手打ち蕎麦…

水族館劇場「Noir 永遠の夜の彼方に」鑑賞記録

「Noir 永遠の夜の彼方に」は、シンプルで真っ直ぐな力強いメッセージのこもった作品であった。押し潰されて亡くなった、弱い人々に対する想像力を、掻きたてたくて堪らない。あのような状況をどうこうできるような力は、今でもないかもしれないけれど、死ん…

ビリー牧師

大量消費社会批判を行うビリー牧師なる人物に、前々から関心を持っていた私は、2007年11月27日における町山氏の話に耳を傾けてみた。ビリー牧師は、私利私欲にまみれた商人にイエスキリストが暴力を振るったエピソードを聖書から引用し、「イエスキリストが…

素人の乱

今日は、『素人の乱』という映画を新宿某所で鑑賞する予定。開演までの時間を、近くの喫茶店で統計学*1の勉強をして潰す予定。それでは行ってまいります。 感想 胡散臭い雰囲気漂う歌舞伎町裏界隈を抜け、重森がたどり着いた新宿ネイキッドロフトには、定員5…

ファイト・クラブ

今さっき、ファイトクラブを久しぶりに(5年ぶりくらいか?)観た。面白い。大量消費社会に対する批判、オウムを彷彿とさせるようなカルトの問題、死が忘却され生の喜びor熱さが失われた時代に対する違和。この映画には、複数のテーマを見つけることができる…

某映像製作マニアとのコラボ開始

本業である翻訳業の傍ら、映像製作を生きがいにしている幼馴染のC氏より、作品製作への協力を依頼された。絵コンテと、現在作成中の映像のカットを見せてもらいながら、作品の構想を聞かせてもらった。私はあまりのその内容の素朴さに驚いてしまった。要約す…

満員電車に乗るたびに

私は満員電車が嫌いだ。しかし3年も乗り続けていると、単に嫌いというわけではなくなった。満員電車に乗るたびに浮かぶ疑問は、「なぜこんなにも人が次から次へと乗ってくるのか」という疑問だ。おそらく、会社の始業時間が9時に設定されていることが、満員…

配車係をバイトにすることに反対しているのは、バイク便ライダーたち自身なのである。彼ら自身が、このトリックを指示し、はまっている(阿部 2006:123)。 トリックにはまっている彼らに、トリックにはまっていることを指摘したとしても、トリックにはまっ…

公園の適正な利用方法について

ここ数日、「公園の適正な利用方法」についてあれこれ考えていた。憲法学者の笹沼氏によると、大阪市は長居公園のテント強制撤去を、「2002年に制定されたホームレスの自立の支援等に関する特別措置法11条に基づいて」進めていたようである。この法律…

これからこの世界で生きていくあなたへ

あなたは、自分の欲望から目をそらすべきではない。貪欲にそれを達成したらよい。快は追求するべきだ。殴られたら、殴り返せ。あるいは、自分が殴られる光景をなんとかしてビデオで撮って、法廷で証拠として提出し、相手を合法的に留置所へ送り込め。あなた…

琉球民族あるいは南島人の精神分析

大正十三年三月。「琉球民族の精神分析」と題された伊波普猷による文章。 そこで私は一つの疑問を起さゞるを得なくなつた。本県ではどの県にも劣らず国民教育が鼓舞されてゐる。それは実にいゝことだ。けれども暗示をかけるのを教育者の能事のやうに考へてゐ…