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ナビィの恋


TUTAYAで『ナビィの恋』を借りて見た。

次のような疑問とコメントがわいた。

1、ナビィは、自分が愛してもいない恵達と、何故結婚したのか? 縄をといてあげる条件として、恵達はナビィに結婚を約束させた。ナビィはこの約束を守るために、恵達と結婚したのだろうか?

2、だとしたら恵達はひどい奴なのではないか? ナビィがサンラーに会いに行けるようにしてあげる代償として、恵達は自分との結婚をナビィに約束させているのだから。相手の幸せを第一に願うならば、恵達はなんの見返りも求めずに、ナビィを縄から開放してあげるべきではないか? 

3、とはいえ当時の恵達は小学生ぐらいだった。さらに、島においては「結婚しない」という生き方を選択することは不可能に近い。島の人々は、結婚して子孫を残し、「家」を存続させなければならないという虚構に縛られている。だからこそナビィはしぶしぶ恵達と結婚したのかもしれない。

4、この映画の中で一番渋い場面は、ナナコとフクノスケを置いて、一人静かに去っていく恵達の姿だと思う。

5、ナナコがフクノスケに惚れる理由が良く分からない。

6、どうでもいいけど、あからさまなシモネタが多すぎるのではないか。チラリズム主義者としての私はちょっと興ざめ。

7、長年連れ添った恵達を置いてサンラーと去っていくナビィを見て、「ナビィは残酷ではないか?」とも思った。

8、サンラーもサンラーだ。恵達とナビィが離れ離れにならないように、ユタに逆らってずっと島に居続けても良かったろうに。どうして島を出て行く?(←それだけユタには権威があるということか?) ナビィはサンラーを追うだろうから、必然的に彼女も島を出ざるを得なくなる。そうすると、恵達がナビィに会えなくなるではないか。

9、つーか。やっぱり一番厄介なのがユタ。つまり呪術師。島の人々が生きるところの虚構を制御・統制する人物。幻想構築者。「ナナコはケンジと結婚することに決まっている」だの「サンラーを島から追い出せばナビィの腰痛が治る」といった言説を、神と祖先の名において偉そうにのたまう。非常に迷惑。私がその場にいたら、すぐさまこのユタをこてんぱんに論破してやりたい。呪術師は、もっと人が幸せになれるような言説を吐け。

10、いろんなものに縛られつつも、人は自分自身の欲望をなんとかして叶えようともがくのだとは思う。そんな姿を私はとてもかわいいと思う。翻って私は、欲望自体から目をそむけ、仙人になろうとするので、かわいくないと思う。

11、ネタバレさせてしまいごめんなさい。