ナチュン

びっくりした。

これにはぜひ目を通さねばと思った。

ナチュン

アフタヌーンという雑誌にて、今年の8月から連載開始されたこの漫画の作者は、沖縄でフィールドワークを行ったことがあるという。

私はこの作者と同じ場所をフィールドワークしたことがある。漫画の登場人物のひとりであるゲンという漁師は、もしやあの人のことではないだろうか? 私は彼の家でしばらく寝泊りし、漁に参加したり、その家で魚を売ったりしていた。確か、19の夏だった。

後日、学部3年の頃に参加した生態人類の学会で、「なんだ。俺たち同じ人にお世話になってたんだね!」と作者の方と話したことがある。作者が沖縄の他の場所で調査をしていないならば、間違いなく、私が知っているあの場所とあの家のことが、漫画では描かれているに違いない。

フィールドでの経験を、漫画で描くという試み。はじめて耳にする。

どう描くのか? 論文ではないから、きっと、異なる形になるのだろうが、その「描き方」とその「おとしどころ」が気にかかる。

そのフィールドと、そこにいる人たちのことを、私は知ってしまっているので、他人事にはなれない。

もしかしたら、下記のシンポジウムにも足を運ぶかもしれない。

シンポジウム「マンガと人類学」