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素人の乱

今日は、『素人の乱』という映画を新宿某所で鑑賞する予定。開演までの時間を、近くの喫茶店で統計学*1の勉強をして潰す予定。

それでは行ってまいります。

感想

胡散臭い雰囲気漂う歌舞伎町裏界隈を抜け、重森がたどり着いた新宿ネイキッドロフトには、定員50名を上回る60名あまりの人々がひしめき、上映開始をいまかいまかと待ち構えていた。

重森が映画を鑑賞できた時間は、多く見積もったとしても、せいぜい1時間ぐらいであった。

なんということか。不幸なことに重森は、あまりの画面の揺れに酔ってしまい、頭痛と吐き気で、結局最後まで映画を鑑賞することができなかったのである。

重森の異変に気付いたのだろう。画面から目を背け、右手で顔を覆い、地面につっぷしていた重森に、店員のお兄さんが「大丈夫ですか?外でちょっと休んだほうがいいのでは?」と声をかけた。お兄さんの誘導に従い、店の前の歩道脇で、夜風に吹かれる重森。

なぜ私だけが酔ってしまったのだろうか。ポケモンの光に反応する子どもと反応しない子どもがいるのと同じような理由からだろうか。店員のお兄さんから受け取った冷水入りのコップを口に当てつつ、重森はくやしそうに夜空を見上げた。

出演者によるトークが始まったら、また会場に戻ろう。そう考えていた重森だったが、なんとなく気分が冷めてしまい、結局重森はそのまま家に帰ることにした。

笑い声をあげて映画を鑑賞していた他のお客さんが、ただひたすら羨ましい。

有益かつ重要な情報を、また重森は取り逃がしてしまった。

目の前にある情報を捕らえ損なうことほど、くやしいことはない。

*1:『入門統計解析法』の第三章までなんとか理解することができました。只今第四章を勉強中。