作業報告
土曜日
日曜日
- 11時頃起床。風呂に入り昼食を摂る。
- 図書館に行く。暖房効きすぎで蒸し暑い。夏に購入した5冊のプラセボ関連本のうちの3冊目の本にやっと取り組む。プラセボ効果が生じるメカニズムは、「期待理論」「条件付け理論」「意味づけ理論」の3つの仮説で説明することが可能。さらに最新の神経科学によれば、「エンドルフィン経路」「ストレス経路」「精神神経免疫学的経路」の3つの経路により、プラセボ効果を説明することが可能。しかしこれらはいまだ仮説の域を出ておらず、今後の研究の方向性としては、プラセボ効果の発現時に、脳内におけるどの部位が活性化しているのかを、MRIやPETなどの脳の画像診断技術によって明らかにしていく方法がとられるだろうとのこと。しかし、プラセボ効果が生じるメカニズムは未だ不明だとしても、それが存在し、それが引き起こされる条件*1は既に特定されているので、我々は神秘は神秘のままにしておき、プラセボ効果を引き起こす条件をひたすら整備しようではないかと、著者は主張する。*2
- 18時頃に図書館から帰宅。
- 洗濯物の取り込み。
- 夕食。豚汁とほうれん草のバター焼き。
- 食事の後片付け。
- メールチェックとyoutube探索。
- 音楽を聞きながら柔軟体操。
- 23時頃に就寝(予定)。
*1:「治療者と患者が、思いやりやいたわりを伴うような、良好なパートナーシップを築けていること」「病に関して悲観せず、「冒険の物語」を作り、「どう生きたいのか」を患者は意識し、治療者はその営みをサポートすること」「自分の病気を治すために他者の力を借りようという積極的な意志が患者にあること」
*2:とても面白く読めた。なによりも、著者自身がプラセボに該当するものとして、本物の薬を模倣した偽薬のみに限らず、治癒とその逆の事態を実現させるすべてのものを含めていることが面白かった。著者によれば、ノシーボ効果は、プラセボ効果に含められるべきものであり、また、医者によって患者に投げかけられた何気ない言葉までもが、プラセボなのである。所謂呪いに引き付けて言うならば、単に、出来事と出来事が結び付けられる際に、遡及的になんらかの言葉が、呪いの言葉として捉え返されるということではなく、治癒とは逆の事態を確実に引き起こす行為として、呪いは、その実際的な威力を証明されうるということになろう。なんだか、キャノンのブードゥーデスの論文を想起してしまった。と思っていたら、キャノンにもちゃんと言及がなされていたので嬉しかった。著者が指摘していたように、シンボル(医者による言葉・薬の名前・薬の色や形状)が、どのような仕方で脳に影響を与えるのかを、脳の細部における変化を観察することによって明らかにする手法には、それなりの発見が見込めると思われる。しかし、私は、どのような仕方で学習(条件付け)が遂行されれば、ある特定のシンボルが、個人の身体に何らかの化学物質の分泌を促すことができるようになるのかに興味がある。さらに、ある特定のシンボルと化学物質の分泌との連関を断ち切る方法に興味がある。「条件づけ理論」とは、まさにこの分野に関する理論であり、その内容はパブロフの学習に関する古典的な研究そのものであった。この領域に関する知識を私はさらに深めたい。おそらく、催眠術や洗脳技術について私はより多くを知る必要がある。脳内のどの部位にニューロン発火が起きているのかについてはあまり関心がなく、重要なのは手順である。具体的な動きである。