読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Youtube紅白歌合戦

イベント 人類学

ひさしぶりに一橋へ。オカピ主催のYoutube紅白歌合戦に、下記の映像を持参。


非常に受けていたと思う。幕に映像が映るやいなや「Coccoだ!」という歓声があがる。

やはりCocco先輩の表情には説得力がある。切実さが伝わってくる。「のっぴきならない何か」を感じさせる。すごい人だ。

「今日の歌合戦に、この映像をエントリーしてくれた重森君。なにかコメントはない?」とオカピに振られ、上記『Heaven's Hell』について、次のような発言をさせていただく。

Cocco先輩は、沖縄の現実・布置・状況に絶望しているのです。歌なんか歌っても何も変わらないと絶望しているのです。しかし、沖縄が大好きだから、どうしてもあきらめきれないから、怒りの声を上げているのです。サビの「あーあ、あー!」の、「あーあ」という箇所は「絶望」、最後の「あー!」は怒りに対応しています。この作品の題名は『Heaven's Hell』と言います。楽園の地獄。自分にとって、とても大切な場所の、悲惨な現実に対して、Cocco先輩は、ただただ憤っているのです。その怒りは、沖縄とそこに住む人々すべてがいとおしいからこそ、生起する。Cocco先輩は本当に沖縄が大好きなのです。」という内容のコメントを行った*1

他のエントリー映像を楽しみつつ*2、なつかしい人たちと話す。

アフリカ帰りでいい具合に色の焼けたブラザーMから「自助グループについて歌う胡散臭いフランス人歌手の曲」を見せてもらい、その映像の醸し出す「気持ち悪いけどなんか癖になる雰囲気」を共有する。

ケニアを中心に活動中の映像作家もまた、Cocco先輩の影響を色濃く受けていることを知り、テレビや新聞というメディア*3と、Cocco先輩の凄さの両方を、再確認する。

また、貨幣マニアのF田さんからCocco先輩について「ミディアム(媒介者)として非常に優れている」という褒め言葉をいただき、まるで自分が褒められたかのように喜ぶ。

アイロニーの人類学者から「シゲちゃんのために今度『アイロニーの翻訳』という論文書いたから是非読んで!」と言われ嬉しくなる。出版され次第すぐに購入し拝見させていただきたいと思う。

薬剤研究者から「昔からそうですけど、重森さんかっこいーですねー。重森さんの女性ファン、結構多いですよ。」と言われ、単純なので舞い上がる*4

バリに造詣の深いパワフルなおねーさんに、挨拶代わりに軽くほっぺにキスされる*5

「いやー。重森君の送ってくれたCoccoの映像いいねー!10分近くあるけど飽きさせない。非常にインパクトがあって、強烈な作品だ。これをどのタイミングで皆に見せようか迷う。」とオカピに言われ、「おお。Cocco先輩は、音楽にうるさいオカピをも震撼させるのか!」と感激する*6

幾人かの人類学者たちと、いつものように共同研究室にて徹夜で語り合い、夜が白み始めた頃、オカピから恵んでもらった肉まんを朝食代わりとし、国立を後にした。

*1:つもり。それにしてもはたして私はこの作品の背景・文脈を正確に簡潔に過不足なく皆に説明することができていたのだろうか。事前に準備していなかったのでかなり舌足らずな解説しかできなかったと思う。だめだな。日ごろからアドリブで何でも説明できるように訓練しておかないと。

*2:ミラーマン」はどう考えても危険だ。http://jp.youtube.com/watch?v=DmLdac1p-sY あと「リアルドラえもん」は怖かった。http://jp.youtube.com/watch?v=57rwmUkof50

*3:個人にとっての世界を拡張しもすれば固定もする非常に便利で危険な装置。

*4:キャー

*5:ギャー

*6:「「これをどのタイミングで皆に見せようか迷う」と言っていたのに、よりによって「ミラーマン」の次に見せるなんて、ちょっとそれはないんじゃないか…。世界観に落差がありすぎるのでは…。」と最初は思っていたのだが、Cocco先輩は「ミラーマン」の世界を粉砕し、会場の空気をいっきに支配した。なので「そうか。「本物」はいつどのタイミングで見せてもいいのか。」と納得。いいものは、やっぱいいのだ。