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本郷館・鳥の巣・古本屋巡り・軍鶏・うめかよ

  1. 8/22は納期であった。無事納品を済ませた後、本郷散歩へ。本郷館という建物に出くわす。あまりの荘厳さにはっとする。そして今となっては稀有な「長屋的な紐帯」の存在を、その内部に察知。入口付近にいた方に「これは旅館ですか?」と尋ねてみる。「旅館じゃない。ここは本郷館。」と説明を受ける。中に入りたかったので、入れてくれと言ってみる。「今は駄目」と言われる。残念。しかし8/30に夕涼み会を催すのでもし良ければ遊びに来きなさいと言われる。是非行きたいと思う。本郷館はとても素敵な建物なので、今後もそのままでいて欲しいと思う。
  2. 建築家に誘われて、北京オリンピックのシンボルである「鳥の巣」に関するドキュメンタリー映画を渋谷で鑑賞する。「鳥の巣」の建設に関わった二人のスイス人建築家を中心に据えて物語が展開していく。異国の地で奮闘する二人の良き相談相手ウリ・シグ博士。中国側の建築家として二人に手を貸す謎の髭の男アイ・ウェイウェイ。礼や義を重んずる中国人エリート建築家のリー・シンカン。事態を俯瞰しつつ辛口の批評を加える精華大学教授のチー・イン教授。そして中国ビジネス界の重鎮であるリー・アイチン。様々な人々の思惑のもと、「鳥の巣」が形作られていく様子が詳細に描かれていた。建築家は発注者に言い負けてはならない。絶えず自らの理想と計画を、経済的な観点、文化的な観点、技術的な観点から、説得的にお客に語らねばならない。建築家とは、非常に骨の折れる作業に従事している人たちであることを知った。二人の建築家がまず第一に「中国の文化」を学ぼうとしたことに面白さを感じる。どうしてその結果、「鳥の巣しかない!」という発想に至ったのかがいまいちよく分からなかったが、「緑色は中国人にとって良い印象を持たれない色であること」等といった、まさに「文化的」と呼ばれるような独得の情報を加味しなければならない点に、作業の難しさを感じた。個人的には、髭の建築家アイ・ウェイウェイがとても気にかかる。CocaColaという文字の入った古代中国を彷彿とさせるような壷を作ったり、FUCKという文字の刻まれた壁を作ったり、「世界FUCK紀行」とでも呼びうるような「世界の名所でファックサインをしてみました写真集」を作ったりと、その作風はかなり謎である。「鳥の巣」やスイス人の二人の建築家よりも、この人のことが一番気になった。この人のドキュメンタリー映画を作ったほうが面白いのではないか。
  3. ドキュメンタリー映画鑑賞後、渋谷駅から東大駒場前付近に向けて古本屋巡りをする。疲れた。久しぶりに長距離を歩いた。途中、玉熊商店という不思議な商店に遭遇。古時計、椅子、机、扇風機。無造作に様々な物体の置かれたガレージ。そこにコンビニが合体したかのような混沌とした空間が目の前に出現していたので、「面白いお店ですね。一体これはどうしたんですか?」とぶしつけに店の人に質問。もともと八百屋や肉屋や魚屋などの小さな店が存在していたのだが、それらが潰れてしまったために、自分の店だけがいつしか敷地を占めてしまい、こうなってしまったのだと店の人。なるほどここは昔は小さな市場だったのかと納得。そうしているうちに年配のお客さんが次々にやってきては、「熊さん豆腐ないの?」等と話しかけていく。熊さんは江戸っ子風に「ごめん!きらしちゃってて今ないの!」などと答える。そうしながらも、「この椅子。今は二つしかないんだけど、近くの工場の人からもらった椅子で、アメリカ製で10万するんだってよ。座り心地が違うから座ってみてよ。」と勧めてきたので、建築家と私は椅子に座る。確かに何か違う。「最初は10個あったのにもう8個は安く売ったりしちゃって残りは2つしかないの。これ二つあわせて20万」と熊さん。熊さんが元気であることだけはよく分かった。商店街や市場がどんどん姿を消していく昨今、熊さんには今後とも元気に働いて欲しいと勝手に願って後を去る。
  4. 近所のブックオフで軍鶏という漫画を読む。親殺しの高校生が少年院で空手を学び格闘技に目覚めて出所後ヤクザ関連の裏社会に身を置き、次に格闘技の世界に挑み、その後なぜか中国の闇格闘技場で働き、さらには中国の山奥で謎の老子から気功を習って…という破天荒なストーリー。途中、主人公とは全く正反対のキャラクターであるダンサーが物語に参入してきて話が面白くなってきたのだが、続きがブックオフには存在していなかった。
  5. うめかよという名の写真家の写真を見る。「男子」という写真集を見たのだが、アラーキーの「さっちん」を馬鹿な男子限定バージョンにしたような感じで面白い! また、うめかよという人自身も面白い。私もEOS5のPボタンで写真を撮りたくなった。