農作業61日目(公園の草刈→両親の畑→原野の畑)

今日は、近所の公園の草刈日でした。

普段は滅多に顔を合わさないご近所の人々が、1年に1回、各々鋭い刃物を持ち寄り、公園内にはびこる望まれない草花を、力を合わせて一網打尽にするという伝統行事です。

高校生の頃まではこの行事に参加していたのですが、大学入学以降すっかりご無沙汰になっておりました。「ここはひとつ真面目に行事に参加して地域にとけこもう」と思い、朝の9時から父と一緒に公園に向かったのでした。

草刈には今まで一度も見たことのない人々の顔もありました。10年前と比べると、この付近では明らかに住宅が増加しています。最低でも5軒増えています。また、既存の住宅に引越してきた人もいると考えられます。入れ替わり立ち代りで総勢40人ぐらいの人が来ていたでしょうか。そのほとんどが、どこに住んでいる誰なのかを、私は把握できていません。この地域の住民ではない人がたとえ混ざっていたとしても、全然ばれないと思われます。「もしもどこかの地域にとけこみたいならば、しれっとその地域の草刈に紛れ込んでしまえばいいのかも」と考えながら、黙々と草刈に精を出しました。

挨拶を交わし、地域住民として一緒に汗を流すうちに、次第に打ち解けていくのは、このような行事のメリットです。何かの拍子に、知らないおじさんと眼がばっちり合って、お互いに微笑みを交わしてしまいました。これでもうこのおじさんと私には関係ができてしまいました。もう他人ではありません。

汗をかきつつも、このような和気藹々とした雰囲気の中、さらに地域住民の結び付きを強化するような出来事が起こったのでした。

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それは突如、排水溝の入り口から飛び出してきました。怯えた子犬のように。

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「長い間住んでいたけど初めて見た」とお向かいの方が話していました。私も、30年近くこの公園に接してきたのに、それを公園で見たのはこれが初めてです。

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それとはこれ。ハブです。やっぱり沖縄にはこいつが至る所にいるんです。

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久々に野生のハブを見ました。小学生の頃にヤンバルの比地川で1回、中学校の校庭で1回、野生のハブを目撃したことがあるので、これで3回目になります。

ハブを生け捕りにしたのは、近所に住むおじさんでした。皆が「ハブ!」と驚くなか、何故か「どれどれ」と楽しそうにハブに近付いていき、いつのまに素手でハブの頭を確保して皆に見せて回り、いったんどこかに歩き去った後、今度は容器にハブをつめた形にして戻ってきました。おそらく、沖縄の各コミュニティに、このような「ハブ取り名人」がいるのだと思われます。もちろん、ハブ取り名人は、英雄として皆から尊敬の眼差しを向けられたのでした。

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「実はここでも取ったことあるんだよ。五匹。」「えー!!五匹!?」「壁の穴や岩陰に隠れてしまったハブは、ガソリンを噴霧器で入り口にかけると顔を出してくる」「えー!!ガソリン!?」「ハブはネズミ捕りの罠にひっかかる」「えー!!ネズミ捕り!?」 集まってきたファンに武勇伝やハブに関する豆知識を披露するハブ取り名人。それにしても、こういう方がいてほんと良かった。草刈には小さな子どもも参加していたので、もしものことがなくて良かったです。

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すっかり綺麗になった公園。「ハブに注意という看板を立てたほうがいいかね〜」という会話が後ろから。

ハブは近所のおじさんに生け捕りにされ、今年も無事に草刈は終了。労をねぎらいながら公園で解散。ちなみにハブは近所の学校の教材として利用されることとなりました。

風呂に入り、「ハブが排水溝にいたってことは、この付近の道路の脇の排水溝にはまだまだハブが隠れているかも」と会話しながら昼飯を食べ、その後センター試験現代文2003年小説問題の解説用レジュメを作成。昼寝したり弟とテレビゲームしたりした後、今日も夕方17時頃に、畑に向かいました。

今日の作業

  • 両親の畑
    • 水遣り(by母)
    • ニンニクの収穫(by父)
  • 原野の畑
    • 世界一トマトとボンデローザトマトの実にビニールを被せる(by私)
    • ミニトマトの収穫(by母)
    • 溜池Hの製作(by父)