続・与那原中学校の裏で見つけたウナギ
ウナギなのかウツボなのか。これが問題だ。
とばかりに、昨日はウナギとウツボの区別法をネットで調べまくっておりました。
以下、分かったこと。
咽頭顎(pharyngeal jaw)の有無による区別法
これはウツボ。ウツボが口を開くと咽頭顎(pharyngeal jaw)と呼ばれる部位が口の中から出てくる。
これもウツボ。ウツボの口のかなり奥に咽頭顎(pharyngeal jaw)がある。
例の生き物の再確認
我慢できず、再び与那原中学校の裏の川岸へ行きました。昨日置いた場所に例の生き物の死体がまだあるのか心配です。あったとしても、犬や猫が食い散らかしていないか心配です。今日も快晴だったので、きっとそこそこ腐っていることは予想されます。
とはいえ、なくなっていたり、酷く腐敗していなくて良かったです。さっそく観察開始です。
まず顔から。顔だけからでは、ウナギかウツボか区別できません。なんとなくウナギのような気がするのですが、自信はありません。
一方のヒレが千切れてしまっているだけの可能性があるので、引っくり返してみました。もう一方の側面にヒレがあるかどうかを確認します。
ヒレは見当たらないとはいえ、ヒレの跡のようなものは見えます。そこから血が出ているので、ヒレがもともとそこに付いていたのかもしれません。しかし「これはヒレが千切れた跡だ」と断言することはできないので困ります。この部分はちょっと出っ張っているので、昨日川原でこの生き物を引きずった際に傷付いてしまったことも考えられます。ヒレがないならこの生き物はウツボであると判断できそうですが、もともと付いていた2つのヒレが両方とも千切れてしまったと仮定するならばウナギの可能性もあります。ヒレの有無に注目してウナギなのかウツボなのかを判断することは難しそうです。
では、咽頭顎の有無はどうでしょうか。例の金槌で思い切り口を開かせてみました。
もしも咽頭顎がこの生き物に備わっているなら、口を開かせると咽頭顎がニョイーンと口から飛び出してくるイメージを持っていたのですが、そのような現象は全く起きず。
咽頭顎らしきものが見られないので、これはウツボではなくウナギだと判断できそうですが、本当に咽頭顎はないのでしょうか?私の観察の仕方に問題があるのではないでしょうか。咽頭顎の有無の正しい見分け方をマスターした覚えはそういえば全くありません。そんなことを考えているうちに、段々と投げやりな気持ちに。気晴らしにこの生き物を上から撮影。
リニアモーターカーに似てます。水の抵抗を最小限にできそうな形。生体工学的にイケてるシェイプ。
結論。よく分かりません。ヒレが見当たらないという点では、ウツボといえそうです。しかし、咽頭顎が見当たらないという点では、ウナギといえそうです。もともと付いていたヒレが千切れているだけならば、咽頭顎が見当たらないことと併せて、この生き物はウナギの条件を満たしているといえそうですが、ヒレがもともと付いていたのかどうかは分かりません。かくなるうえは、完全に腐らせて骨だけの姿にし、咽頭顎の有無を確認するしかなさそうです。ということで、白骨化するまで、与那原中学校の裏の川岸にこの生き物を置いておくことに決定でございます。