YOU WERE THERE by Eric Clapton

英語の勉強の一環として、好きな洋楽の和訳を発作的に行うシリーズ。

今日はエリック・クラプトンのYOU WERE THERE。

緩やかなギターの調べに、熟成しきったクラプトンの渋い声が、ゆったりと絡んでいきます。長い旅の終わりを感じさせるような曲です。

この曲の収録されたアルバムの名前がPILGRIM(巡礼者)という名前であることを考慮すると、この曲は神に対するクラプトンの思いを歌った曲と思われます。タイトルのYOU WERE THEREからは、「もともと神はすぐ傍にいたのに自分は気付くことができなかった」というニュアンスが感じられます。

しかし、ここでのYOUは、神だけを指しているのではないようにも思えます。クラプトンにとっての大切な他者も含まれているような、そんな気がします。

聞くところによれば、クラプトンは息子を事故で亡くしているらしいです。また、アルコールと薬物への依存や離婚などを経験しているそうです。これらのことを踏まえたうえで、歌詞を和訳致しました。

和訳に誤りが含まれている可能性が大ですので、もしも誤りに気付いた方がおりましたら、ご教示下さいますと嬉しいですm( _ _ )m


YOU WERE THERE

We made the distance, 
Yeah, we made the day. 
You made all the difference 
'Cause you found the way. 

Without your wisdom 
Lord, where would we be 
Lost in the wilderness, 
Somewhere out at sea. 

But you were there 
Through the days of wine and madness, 
When I'd always put you down. 
You were there 
Through my joys and my sadness 
And you never let me down. 

You found the meaning 
And helped me to see 
Where I was going to 
All that I could be. 

Without permission 
You turned the key. 
You climbed the prison wall 
Deep inside of me. 

You were there 
Through the days of wine and madness 
When I'd turn and put, put you down. 
You were there 
Through my joys and my sadness 
And you never let me down. 

You were there 
Through the days of wine and madness 
When I'd turn and put, put you down. 
You were there 
Through my joys and my sadness 
And you never let me down. 
Let me down. 

You were there.
You were there.
You were there.

あなたはそこにいた

私達は離れ離れになってしまった、
ああ、私達は楽しくやっていたさ。
あなたが全てを変えてしまったんだ。
なぜならあなたは別の道を見つけたから。

あなたの知恵なしに、
主よ、私達はどこにいられるというのか。
荒野で迷い、
海のどこかで迷い。

だけど、あなたはそこにいた、
酒と狂気の日々のさなかにも、
私があなたをけなした時にも。
あなたはそこにいた、
私が喜びや悲しみのさなかにいる時も。
あなたは決して私を見限らなかった。

あなたは意味を見つけた。
そして見ることを助けてくれた。
私が行こうとしていた場所や、
私が何になれたかを。

許しなく、
あなたはキーを差し込んだ。
あなたは刑務所の壁を登った。
私の心の奥深くにまで。

あなたはそこにいた、
酒と狂気の日々のさなかにも、
私があなたを否定し、けなした時にも。
あなたはそこにいた、
私が喜びや悲しみのさなかにいる時も。
あなたは決して私を見限らなかった。

あなたはそこにいた、
酒と狂気の日々のさなかにも、
私があなたを否定し、けなした時にも。
あなたはそこにいた、
私が喜びと悲しみのさなかにいる時も。
あなたは決して私を見限らなかった。

あなたはそこにいた。
あなたはそこにいた。
あなたはそこにいた。

訳に自信のない箇所

We made the distance, 
Yeah, we made the day. 
You made all the difference 
'Cause you found the way. 

■疑問1:ここでのWeが誰と誰を指しているのかが分からない。クラプトンと妻なのか。クラプトンと妻と亡くなった息子なのか。それとも、ある一定の属性を共有する集団(クラプトンの同年代の人々)を指すのか。

■疑問2:We made the distanceは、距離が複数の人々の間にできたという意味なのか。それは一体どういう距離なのか。単なる別れか。二度と会えない別離なのか。

■疑問3:we made the dayは、どのように訳せばいいのか。make the dayという熟語があるわけではないので、素朴に悩む。

■疑問4:ここでのYouとは誰を指すのか。妻か。亡くなった息子か。あるいは昔の恋人か。それとも神か。あるいはこれら全部か。

You found the meaning 
And helped me to see 
Where I was going to 
All that I could be. 

■疑問5:ここでのYouとは誰を指すのか。妻か。亡くなった息子か。あるいは昔の恋人か。それとも神か。あるいはこれら全部か。

■疑問6:You found the meaningの訳に自信がない。「意味を見つけた」はダサい。なんかズレている気がしてならない。

■疑問7:All that I could beの訳に自信がない。beを「〜になれた」と訳すよりも、beの後にあるgoing toが省かれたものと捉えて、「私が向かえたであろう全てのもの」と訳したほうがいいのか。

Without permission 
You turned the key. 
You climbed the prison wall 
Deep inside of me. 

■疑問8:You climbed the prison wallは、「あなたは刑務所の壁を登った」と訳していいのだろうか。あまりにも直訳すぎないか。何かの比喩ではないのか。