PB2110_初等国語科教育法(書写を含む。)_1単位目



第四学年国語科学習指導案

平成28年2月25日 第○校時
○○小学校 第4学年 計35名
指導者 〇〇 〇〇

1.単元名 段落のつながりに気をつけて読もう(教材名『「かむ」ことの力』)

2.単元の目標
 文章構成について知り、文章全体の内容を掴む方法を理解し、歯の健康維持等について興味を持つ。

3.単元の評価規準

観点 ア 国語への関心・意欲・態度 エ 読む能力 オ 言語についての知識・理解・技能
評価規準 ①目的に応じて、いろいろな本や文章を選んで読む
②目的や必要に応じて、文章の要点や細かい点に注意しながら読み、文章などを引用したり要約したりする



①内容の中心や場面の様子がよく分かるように音読する
②目的に応じて、中心となる語や文をとらえて段落相互の関係や事実と意見との関係を考えて文章を読む
③文章を読んで考えたことを発表し合い、一人一人の感じ方について違いのあることに気付く
①当該学年までに配当されている漢字を読む
②指示語や接続語が文と文との意味のつながりに果たす役割を理解し、使う




4.単元設定の理由

 本単元の学習の意義は、段落のつながりを把握する方法と、生活に役立つ知識の両方を学べる点にある。本説明文では、各段落の関係が指示語と接続語で明示されているため、本説明文は段落のつながりの理解に最適な教材である。また、本説明文では、食事の際に「かむ」ことの利点が記述されており、本説明文を読むことで健康維持に活用可能な知識が得られる。段落の構成は、第一段落と第二段落が「初め」、第三段落から第八段落までが「中」、第九段落が「終わり」となっており、「かむ」ことと、身体の発達との結び付きが明確に記述されている。
 低学年の説明文では順序を追って正確に読む学習を行った。「ありの行列」では、実験、研究が時間を追って書かれた段落を理解し、「すがたをかえる大豆」では、大豆の様々な観点からの記述が複数の段落にわたって並列されていることを学んだ。一つの段落に一つの事柄が書かれており、それらをつなげる接続語の働きを知った。また、初め、中、終わりという文章の構成を学んだ。本説明文の「『かむ』ことの力」では、これまで学んだ知識を再確認することができ、高学年での学習の重点となる「要旨を捉え自分の考えを持つこと」への土台となる。

5.各時間の指導計画(8時間扱い)

ねらい 学習学習活動


・「『かむ』ことの力」の読み聞かせを聞き、興味を持ち学習に関心をもつ



・読み聞かせを聞く
・文章全体の内容を掴む方法を理解するという単元の目標を理解する
・歯の健康維持に関する他の情報を自分で調べるという見通しを持つ




・段落の関係を把握する
・段落の内容を把握する


・各段落の冒頭に登場する指示語と接続語に線を引き、文章構成を理解する
・上記の指示語と接続語の意味・役割を国語辞典で調べ、発表する




・情報を調べて、内容を発表する

・図書館で本の探し方を聞き、歯の健康維持に関連する本を見つけて読む
・本から得た情報を発表する

6.本時の指導

(1)ねらい
 文章構成について知り、文章全体の内容を掴む方法を理解し、歯の健康維持等について興味を持つ
(2)本時の展開

  学習活動・内容 ◇指導・○支援・△評価
課題把握 1.本時の課題を確認し課題を掴む

◇本時のめあてを掴み、意欲を持って課題に取り組めるようにする
〇文章構成の把握に役立つ手掛かりを考えること
言語活動 2.全文を音読する  
3.各段落冒頭の指示語と接続語の意味・役割を調べる
4.書き出した指示語と接続語の意味・役割を確認する



◇三人の生徒それぞれが全文を音読する【評価規準エ①】
○国語辞典を用意し、生徒一人一人が指示語と接続語の意味・役割を調べられるようにする【評価規準エ②】
◇調べた内容を発表し合う【評価規準エ③】発表・観察
◇各段落冒頭の指示語と接続語の意味・役割を板書する
◇三人の生徒それぞれが全文を音読する【評価規準エ①】



5.今日の学習を振り返りまとめとし、自己評価する ◎指示語と接続語の意味・役割を把握できたか
◎国語辞典で調べた内容を発表し、仲間の発表を聞くことができたか【評価規準ア①】【評価規準ア②】


7.配慮事項や工夫点
 毎時間の音読を心掛けて、文章を読むことに対する抵抗を減らせるように工夫した。また、国語辞典と文脈を利用すれば、指示語と接続語の意味・役割を把握できることを実感させることにより、読書への動機付けを行った。さらに、歯の健康維持に関する他の情報を図書館で調べることにより、有用な新しい情報が本から入手できる感動と発見を体験させ、読書の価値と、読書を通して日常生活を違った角度から見ることができることを知ってもらえるように工夫した。 

8.コメント
 指示語と接続語の意味・役割が理解できれば、入試だけでなく、文章を読むべき様々な重要な場面(契約の締結、仕事でメールや文章を読む、裁判の当事者になる等)で、物事を有利に進めることができるため、私が担当する国語の授業では、指示語と接続語の意味・役割の理解に力を入れています。これらの読解力は、文章を書く力の基礎となり、今後、生徒が社会を生き抜いていく際の強力な武器となると考えています。

捕捉

指導案型のレポートは、指定の教科書に掲載されている指導案例を参考にして書きます。

構成をそのままパクり、そこに自分オリジナルの文言を少し入れる、という感じでOKです。

ワードなどのエディタで指導案を作り、これを見ながらレポート用紙に鉛筆で下書きし、清書します。

指導案型レポートは、慣れないうちは書きにくいですが、マスを無視して文章が書けるので、文字数をあまり気にしなくて良いというメリットがあります。