PB3060_初等体育科教育法_2単位目 受付日:2016.05.25 評価日:?

課題

5年生における「陸上運動」領域のハードル走についての単元計画を作成せよ。

本文

1.単元名:陸上運動「ハードル走」
2.対象学年:第五学年
3.児童の人数:○名(男子○名、女子○名)
4.運動の特性:一定の間隔で設置された幾つかのハードル(障害物)を飛び越えながらゴールを目指す陸上競技である。ハードルを倒しても失格とはならないが、ハードルを倒すと速度が落ちてしまうため、ハードルと接触せずに走行する技術が必要である。
5.児童からみた運動の特性:速度を落とさずに効率良くハードルを飛び越える工夫(姿勢やリズムを変えたり等)をしたり、ハードル走の上手な同級生の動きを真似たりすることで、記録を伸ばすための試行錯誤の面白さを味わうことができる。
6.児童の実態:本学級の児童は、高学年にしては男子と女子の関係が良好であり、グループ学習の際などには、児童同士が互いに知識を伝え合い、共に課題に習熟していけるという長所がある。やや女子の方が運動を得意とする傾向があるため、体育科の授業においても、上記の長所が発揮され、男子も女子もハードル走の技能を比較的短時間で高めていけることが期待できる。今回のハードル走体験は、人間関係が良好であり、かつ、コミュニケーションが円滑に行えることが、何らかの目標やタスクを達成するために有利に働くということを学習できる、絶好の機会だと考えられる。
7.単元の目標:

【技能】自分に最適な走り方を児童それぞれが見つけ、個々の技能を高めることができる。

【態度】情報交換をして仲間で協力し、高め合いながら学習できる。

【思考・判断】走り方を考え、常に創意工夫を忘れず、効率的に記録を短縮できる。

8.評価の観点

【技能】運動によって身体の状態に気付くとともに陸上運動の技術が分かり、学び方を理解できる。

【態度】健康や安全に留意し、自ら進んで記録の伸びや競走を楽しむ。

【思考・判断】学習課題を自ら選択することにより課題を解決していく力を養う。

9.授業の進め方の留意点

自己やチームの記録の達成や競走をする前に、川飛び、輪跳び走、ミニ箱走、倒ハードル走などの基礎学習の場を用意し、学習の過程で児童が確実に達成感を得られるように工夫する。その後、集団的な競走形式を取り入れて、記録の伸びや同級生との勝負を意識させ、学習の動機付けを図る。

10.学習過程

  
    1    4 5 6 7    8   
挨拶・健康観察・準備運動
10

20

30

40
オリエンテーション
学習課題の確認
学び方の指導
映像教材の視聴           
 基本運動(川跳び、輪跳び走、ミニ箱走、倒ハードル走など)
毎時間ごとに、くじ引きでチームを形成し、相談や協力をしながら、40mハードル走のタイムの短縮に取り組んでもらう。くじ引きでチームを形成し、チーム対抗リレーを行う。
45
                本時のまとめ・整理整頓・挨拶                 

11.学習内容と指導の展開

 学習活動指導上の留意点〇・評価◆用具



10
□集合・整列・挨拶をする。
□準備運動をする。
□基本運動をする。
・川跳び、輪跳び走、ミニ箱走
〇服装や態度等、学習の準備状況を確認する。
〇児童の体調を確認する。
〇関節(股・膝・足)を中心に体全体をほぐす。
◆準備運動ができているか。
〇基本運動に取り組んでいるかを確認する。
◆真面目に取り組んでいるか。
ラジカセ


ミニ箱


30
□チームをくじ引きで作ってもらい、学習課題を確認する。

□ハードル走
・ハードルを設置したコースでテンポよくハードルを走り越す。
チーム内で相談・協力して練習をする。
〇くじ引きで形成されたチーム(4~6人)のメンバーで、相談・協力しながら、学習課題に取り組むことを理解させる。
◆チーム内でコミュニケーションが取れているか。
◆学習課題の把握ができているかどうか。
〇ハードルを設置し、ハードルをテンポよく走り越せる
ように助言する。
チームでタイムを計測し、メンバーと相談・協力しながら
練習するように指示する。
iPadなどの電子機器で児童それぞれの走りを撮影し、
児童にフィードバックする。
◆ハードルを設置した状況でテンポよく走ることができて
いるかどうか。
◆チームで相談・協力しながら、練習できているかどうか。
くじ引き用の紙

ハードル
ストップウォッチ
iPad



5
□本時のまとめとする。

□整理運動をする。
□挨拶をする。
〇オリンピック選手の走りを、教室のテレビ
で視聴し、自分の走りとの違いを考えさせる。
〇2~3人の児童をくじ引きでサンプルとして選び、
彼らの走りを、iPadを接続したテレビで視聴し、
問題点・改善点をクラス全体で把握することで、
次時への課題意識をもたせる。
〇本時のまとめをする。反省点・改善方法を
記録として児童それぞれのノートに書いてもらう。
◆自分や仲間の走りを振り返り、次時の課題を理解
しているかどうか。
〇整理運動で体全体をほぐす。
テレビ
iPad
くじ引き用の紙
ホワイトボード
学習ノート
ラジカセ

参考・引用文献
高橋健夫ほか編著 『新版 体育科教育学入門』 大修館書店、2015年、p.168-169