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PL2020_知的障害者の生理・病理_2単位目 受付日:2016.07.09 評価日:2016.07.31

課題

脳の機能と構造を説明し、その障害を具体的に説明しなさい。
(具体的とは前頭葉・側頭葉・頭頂葉後頭葉で生じる代表的な障害を2~3種類あげて説明しなさい)

本文

 以下より、大脳皮質を中心に、その構造の説明と、大脳皮質連合野に存する機能を解説する。また、大脳の構造に対応する大脳皮質連合野が障害された場合に生じる代表的な高次大脳機能障害について詳述する。
 はじめに、大脳皮質の構造についてであるが、大脳皮質は、大脳の表面に広がる神経細胞による灰白質の薄い層を指す。この大脳皮質は、「視覚や聴覚などの感覚機能をつかさどる感覚野」と「運動をつかさどる運動野」と「これらのいずれにも属さない連合野」に区分される。
 上記の大脳皮質の内側、つまり、大脳の内側にあるものが、大脳辺縁系と呼ばれる領域である。大脳辺縁系については、その各部位を結ぶ、パペッツ回路とヤコブレフ回路の2つの回路の存在が知られている。前者の回路は、乳頭体‐視床前核‐帯状回‐海馬‐脳弓‐乳頭体から成る回路であり、記憶機能と関係があると考えられている。この回路で中心的な役割を果たしているのは海馬であり、海馬とその周辺部分の損傷により、重篤な記憶障害が生じる。後者の回路は、扁桃核視床背内側核‐眼窩前頭回‐側頭葉先端部‐扁桃核から成る回路であり、感情機能に関係している。この回路で中心的な役割を果たしているのは扁桃核であり、扁桃核を切除された動物は、恐怖や怒りを感じず、群れにおける自分の地位が理解できなくなる。

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