週末に見た映画の感想
3連休だったのでTUTAYAで映画をレンタルした。以下、簡単な感想。
スタンドアップ
セクハラを行う男性炭鉱労働者達と闘う女性炭鉱労働者達の姿を描いた作品。
- 「理不尽な仕打ちに対しては躊躇することなく異議申し立てを行うべきだ。」と考える女性と、「下手に逆らって睨まれると厄介だ。だから多少の理不尽さは我慢したほうがいい。」と考える女性の対立が一番悲しい。
- 空気を読んで自己保身に走る人間をいかにして味方につけるか。このことを可能にする技術の有無が、運動の勝利を左右する。
- 職場で受ける不当な扱いを明確に言語化する能力を磨いていかねばと思う。悪口を言うにもそれなりの能力と訓練が必要と考えられる。
- 「何か変だな…」という感覚を大切にし、どんなことでも問題化して文句を言って良いのだと思う。「当たり前のように行われていた理不尽な行為」は、このような実践の繰り返しによって、「当たり前のように行われていた理不尽な行為」として、捉えられるようになる。
- しかし、大部分の人は立ち上がれない。何故なら怖いから。この恐怖を乗り越えることが最も難しいと思う。
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しんぼる
松本人志による映画。修行編、実践編、未来編の三部構成の作品。
- 修行編では「この世界の仕組み」が学習される。実践編では「この世界への介入」が実施される。未来編は未完ということか。
- 寿司が美味しそう。
- トイレはどうするのだ。
- アントニオが不憫でならない。
- 青年期風の天使のアレが、幼年期の天使のアレと同じままなのは納得がいかない。
- オウム真理教を想起させるような文字やビジュアルイメージが使用されているような印象。
- 全体的に意味が分からない。「世界とは本来理解不能なものだ。なんらかの行動がどのような帰結をもたらすのかは誰にも予測できない。何も分からないまま時だけが流れていく。」ということを、松本さんは伝えたかったのだろうか。
- 映画のタイトルがどうして「しんぼる」なのかが分からない。
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ランボー
ビルマの軍事政権に捕えられたキリスト教系の慈善団体を傭兵と共に救出しようとする元ベトナム戦争兵士ランボーの活躍を描いた作品。
- 描写が残酷すぎる。爆弾で吹っ飛ぶ人の姿があまりに生々しい。腸とか血が散乱する。
- 「戦場では、女はレイプされ、男が惨殺される。」ということを嫌というほど強調して描いているという印象を受ける。
- ランボーがキリスト教系の慈善団体を救いに行く必然性が感じられない。
- 軍事政権の兵士達がひたすら残虐。見ていて気持ち悪い。
- ランボーが故郷に帰る理由がよく分からない。映画の終わり方が唐突。
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ボーリング・フォー・コロンバイン
コロンバイン高校で起きた生徒による銃乱射事件の真相に迫るドキュメンタリー。
- 失業率は高いが貧困対策が万全のカナダと、失業率はカナダより低いが貧困対策がお粗末なアメリカ。どちらも銃社会であるが、銃による殺人事件が後者に多いのは何故か?
- カナダの人々は精神的に安定していると思う。他者を信用しているから家に鍵をかけないのだろう。では何故そこまでカナダの人々は他者を信用できるのか? 貧困対策の充実が、他者や社会に対する信頼を醸成しているのではないか?
- タイトルが面白い。「犯人の生徒達が事件の前に興じていたボーリングが銃乱射の原因とされてもおかしくないのに」という皮肉か。
- 「アメリカの歴史」がコンパクトかつ秀逸。
- マリリン・マンソンさんがやたら理知的。
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