2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

トランスフォーマー

映像マニアの友人に誘われ、映画『トランスフォーマー』を新宿まで見に行った。気になる点がいくつか。 「犠牲なくして勝利無し」というセリフを、主人公やその仲間がことあるごとに口にする。 中東にいる米軍兵士が地元のアラブ系の少年と仲良し、という設…

物語と事実とリアルと沖縄

日本の軍事的責任要求 沖縄返還で米大統領、佐藤首相に 首相は中国の核武装に言及し「沖縄の(米軍)基地をなくすことが考えられないのはもちろんだ」と“基地付き返還”容認を表明。日本は「米国の核の傘の下に安全を保障されている」との認識を明確にし、基…

終戦記念日

戦争はまだ終わっていない。これからも戦争は続き、それに我々は否応なく関与させられる。このことに全くリアリティを感じられないほど、幸せな人や、忙しい人や、何事にも無関心な人の数は、確かに増えた。あの頃との違いは、ただそれだけである。 たとえば…

いかにして事実は特定されうるのか?

高校歴史教科書で沖縄戦の「集団自決(強制集団死)」への日本軍関与の記述を修正・削除した文部科学省について。「教科書検定問題というのは事実検証の問題」という仲里氏の意見に私は全面的に同意する。「検定調査審議会の専門家が決めたもので撤回できな…

鎌倉観光

鎌倉歩き 前の会社の同期たちと、鎌倉に行ってきた。JR鎌倉駅で集合し、昼飯を海沿いの素敵なイタリヤ料理屋で食べる。ここの料理はうまかった。ついつい酒も注文してしまい、海を見ながら酔っ払う。サーフィンやヨットが楽しそうに海に浮かんでいた。そのあ…

A Place To Call Home

会社で同僚の女の子に「実家が沖縄なんですね。羨ましいです。将来沖縄に戻って生活したりするんですか?」と聞かれた。沖縄へ観光に行く人々は周囲に多い。とても喜ばしいことである*1。私も沖縄は大好きだ。沖縄ほど、見ていて飽きない夕陽に恵まれた土地…

満員電車における悲鳴の大切さあるいは喧嘩へのお誘い

ボクシングの試合中は、目の前にいる人間の顔を、思い切り殴ってもよい。なぜなら、リング上の二人は暴力を行使しあうことに同意しているからだ。リング上で血を流し、目がつぶれ顔を腫らしながら殴りあう二人を、観客は手に汗握りつつ観戦する。すべては同…

立秋

今日から暦の上では秋なのだそうだ。しかしそんなこと言われても。秋は9月からという気がしてならない。そして、正しい夏の終わりは8月31日だと信じる。親知らずがそろそろ完治。土曜に歯医者で糸を抜く予定。そしてそのままカラオケに行く。『夏の終わり』…

発作的層別

細木数子の言うことを鵜呑みにし「私は霊合星人だからぁ」と語るOL。 『僕の地球を守って』という漫画を読み、「前世で一緒に闘った仲間」を本気で探そうとする女子高生。 座禅姿でピョンと床から一瞬だけ浮いた教祖を見て「空中浮遊だ!」と感動する旧帝大…

2007年夏の収穫

2007年の夏季休暇を消化した。その間の活動内容および収穫を箇条書き。 『精霊たちのフロンティア』を読む。とりわけ「むこうにいけちゃった系」の人類学者の事例が得られて良かった。 親知らずの抜歯。三日目が腫れのピーク。その後しぼむ。一週間でだいた…

フィールドにおいて超常的な存在を知覚してしまった人類学者はいかなる民族誌を書くべきか?

共同研究室で石井先生の『精霊たちのフロンティア』を読んだ。すごい。びっくりした。まさかこのような記述に遭遇するとは思わなかった。石井先生は調査地における超常的な存在である「小人」を、その目で見てしまったようなのである。私は、現地の人々が語…