2014-01-01から1年間の記事一覧

自分のポジショナリティを他人に勝手に語られること、決め付けられてしまうことの悲しさ

下記のFBの記事におけるコメント欄でのやり取りに触発され、年末は、ポジショナリティについてずっと考えている。

ポジショナリティにまつわる疑問

加害事実の証明 ポジショナリティという言葉が、よく分からない。より正確に言うならば、この言葉を用いる人々による、「誰かが誰かを抑圧し差別し加害していることの証明」の理解が難しい。 「ポジショナリティをスルーする日本人が沖縄人を傷つける」*1と…

エラーとして指摘しがたいエラー

たとえば、日本に住む人が何らかの犯罪を犯したことをTVで知った人が、「だから日本人はダメなんだ」と述べ、あたかも日本に住む全ての人がダメな人間であるかように語るのを目の当たりにした時、私は「日本に住む全ての人がダメな人とは限らない!」と反論…

イエスかノーかの単純な問題ではありません

「イエスかノーかの単純な問題ではありません。」 件の自民党からの立候補者が、自身の宣伝資料の中で、述べていた言葉である。 私は、この種の、「物事の良し悪しを判断しないこと」や「曖昧でグレーな態度」を是とするような言説に警戒心を抱く。とりわけ…

沖縄第2選挙区出馬の宮崎政久さん及び自民党に対する違和感

自民党の宮崎政久なる人物に関する宣伝資料が、自宅に届いていた。 「沖縄未来新聞」と銘打たれた、新聞のような資料。「普天間基地の危険性除去」が強調され、辺野古新基地建設を正当化する内容の文章が記されていた。 普天間基地がいかに危険であるかを印…

インターステラー視聴後メモ

映画インターステラーを見てきた。面白かった。ある場面で、「ああ!」と数名のお客さんが声をあげていた。それぐらい、引き込まれてしまう映画であった。 時間は資源である。この言葉が印象的な、重力と時間に関する興味深い映画であった。 この映画を見る…

「翁長さんが裏切ったら、責任取ってリコールしろ!」という発言の無責任性と非合理性、そしてその論理構成について

「翁長さんが裏切ったら、責任取ってリコールしろ!」の無責任性と非合理性 翁長さんに投票した人に対して、「翁長さんが裏切ったら、責任取ってリコールしろ!」と述べる人がいる。 「リコールしたければ、自分から動けば良いのに。」と私は思ってしまう。…

疑い続けることについて─結局翁長さんに投票しましたが─

沖縄県知事選が終わりました。悩みに悩んだ末、私は翁長さんに投票しました。 ①他の立候補者よりも、消去法的にましだと思えたこと。 ②翁長さんに投票する人の数は多いと見積もれたことから、辺野古の新基地建設を阻止すると表明している翁長さんを圧倒的多…

沖縄21世紀ビジョンを実現する会からの公開質問状に対する翁長さんの回答への違和感

<a href="http://onaga1178.ti-da.net/e6856079.html" data-mce-href="http://onaga1178.ti-da.net/e6856079.html">沖縄21世紀ビジョンを実現する会からの公開質問状について</a> 以下より、上記の回答に感じた違和を記してお…

沖縄県知事選立候補者の翁長雄志さんに対する質問

辺野古で市民が海保職員にねじふせられてもそれを司法が全く抑止できず、基地反対関連の抗議集会が基地建設推進側にとって無害な単なる演説イベントとなっている現在の沖縄では、保守は票集めのために「基地反対」という公約を安心して掲げることができる。…

A night when even the moon sleeps 「月さえも眠る夜(tuki sae mo nemuru yoru)」のEnglish translation

Yesterday I saw big moon. Very shining and beautiful. Later I heard this moon is called "super moon" ──the moon which is the nearest from the earth. Speaking of the moon, my most favarite song is "A night when even the moon sleeps". This w…

アフロレゲエという名の稀有なNGO

昨晩、偶然BSで「リオ闘うスラム街~暴力と貧困からの脱却~後編」というドキュメンタリーを視聴した。麻薬密売組織に積極的に働きかけて、彼らの更生の手助けを行うNGOの活動にスポットをあてたドキュメンタリーであった。 http://www.nhk.or.jp/wdoc/backn…

つけいる隙

TVで、宮本という名の野球選手が「シーズン中はタコは食べない」と述べていた。理由は「凡打がタコと呼ばれているから」なのだという*1。私はこれを見て、やはり人間の思考というものは面白いと思った。 何が面白いのかというと、タコという音で蛸が想起され…

桂枝雀という落語家

桂枝雀という名の落語家に関するドキュメンタリー番組を視聴する機会があった。その感想を簡単に記しておきたい。 何よりも、笑いを理詰めで分析していたことに面白さを感じた。特に、笑いのタイプを13種類に区別していた点には驚いた。この分類表にはイメー…

島らっきょう畑の培土、大詰め

去年の10~11月頃に植えた島らっきょう。1キロ1000円の島らっきょうの種を、この550坪の畑に、100キロ分(10万円分)植えています。5月下旬から6月初旬頃の出荷を目指し、ひたすら培土作業をしています。今日は晴天。時刻は午後3時半です。 これまでは午後2…

東大呪術研究会

すっかり花見の季節。 花見といえば、今から約7年前、統計解析プログラマとして某製薬企業で働いていた頃、上野公園で花見の場所取りをしたことを思い出す。 一緒に場所取りをした新人が東大出身で、私が呪術の研究をしている人だったので、遊び半分で、「東…

3月25日から3月29日までの九州旅行の記録

今年も九州を旅行してきました。いつの頃からか、毎年3月頃に九州へ旅行することが習慣になっています。今回は、3/25(火)から3/29(土)までの4泊5日の旅となりました。期間としては短いですが、気持ちの切り替えには十分な期間です。おかげで心身ともにリ…

『セデック・バレ』の感想

セデック・バレは、日本統治下の台湾で、日本人に対して武装蜂起した先住民である、セデック族に関する物語です。 『セデック・バレ』予告編 - YouTube 基本的に、殺し合いで構成されている映画であるため、目を背けたくなる残酷な場面がほとんどです。 しか…

hope to see  「あいたい(aitai)」のEnglish translation

Perhaps no song has a greater strangeness than this song.This song was made in 1990.The title is "Aitai".English title is "hope to see".Singer is Senri Oe, who gives a active performance in promotion video below. In PV,he wears strange com…

Never give up your dream 「夢をあきらめないで(yume wo akiramenaide)」のEnglish translation

This is one of nice Japanese songs I recommend to my best mate.The title is "Yume wo akirame nai de".English title is "Never give up your dream".Singer is Takako Okamura. Many Japanese,especially in their 30s and 40s,know this song.Because…

フィールドワークの心得

現在の日本では、「放射線を恐れる必要はない」という信念と、「放射線は恐れてしかるべきものだ」という信念が、激しくせめぎあっている。専門家や研究者や政府の見解が信用できない今、放射線の危険性とそれへの対応の仕方については、一人ひとりが自ら情…

『標的の村』の感想

映画『標的の村』を見た。スクリーンを見上げて涙を流している視聴者が大勢いた。警察に排除される基地反対派の市民の映像。特に高齢者の方が泣きそうな顔をしている時に、涙が感染するような形で、視聴者は涙を流していたように思う。しわの刻まれた、しわ…

ケニアのブラザー、日本の歌に大いに感銘を受ける

昨晩、ケニアから来沖中のチョーニ族のブラザーと、カラオケに行った。 日本の歌に感銘を受けたらしく、私や私の両親が歌った歌の詳細(題名や歌手)を教えてくれと真顔で頼まれた。OK!と快く引き受けたものの、歌のリストを作る作業に4時間もかかってしま…

ケニアのブラザーの来沖

昨晩、チョーニ族のブラザー(チーフの甥)に那覇で会ってきた。 私が人類学の研究者(の卵)としてケニアで妖術の調査をしたのは2002年頃のこと。その後、人類学者になることをあきらめて、東京で会社員になり、原発事故による放射能汚染を恐れて、沖縄に帰…

キャベツラッシュ

去年の2013年11月4日~11月18日に植えたキャベツが、1月下旬の今頃に収穫の時期を迎えました。キャベツの価格は12月頃が最も高いらしいのですが、そんなこと知らんもんねとばかりにまるっと太ったキャベツが畑に溢れまくっております。 「あまりにも安い値段…

何か、イデオロギーとは

定期的に、那覇のとある喫茶店で開催される、読書会的な集まりに参加している。 毎回テーマとなる言葉を決めて、それに関する本や資料を参加者が読んだり読まなかったりしつつ、ああでもないこうでもないと語り合い、テーマに対する理解を深めている。 この…

現在、自然農法や自分の生き方についてぼんやり考えていること

沖縄に帰郷して以来、畑で野菜を育てるという実践を独学で行っていたのだが、去年の夏頃から西原町の耕作放棄地再生事業に参加し、慣行農法による農業に初めて従事するようになり、それを今も続けている。最近は、しまらっきょ畑の雑草抜きばかりしている。…

大空港2013における嘘の分類

年末に、『大空港2013』という三谷監督による映画を視聴した。面白かった。スピード感溢れる独特の展開と、表情豊かな俳優達のコミカルな演技を楽しんだ。http://www.wowow.co.jp/dramaw/daikuko/「家族」と「嘘」が今回の映画の裏テーマだったように思う。…