2004-01-01から1年間の記事一覧

イラクで殺された青年について

かわいそうに。痛かったろうな。あの動画を見てみた。気持ち悪くなるというよりも、私はまっさきに悲しくなった。私はアラビア語を理解できない。あの動画を流すことによって、犯人たちはどのような影響を、日本政府に与えたいのだろう? 「軍隊を撤退させな…

新聞の勧誘

さっき読売新聞の勧誘の人が来ていた。「いりません」と言い、ドアを閉めようとすると、ぐいぐいと体を部屋に入れつつ、勧誘員は「なんだとコラ?」と私にガンをつけた。「いりません」ともう一度静かに言う。しかし勧誘員は、なおも話を続けようとする。わ…

むかつく

会社帰り。夕日に染まる浅草を、駅へ向かって歩いてく。今日も自らに課せられた仕事をちゃんとこなした。私は充実した毎日を送っている。日々生き生きとしている。むかつく。生き生きしている自分にむかつく。◆何故むかつくのか。私は今、「社会人」と呼ばれ…

たまには狂気を

F田さんがわざわざ国立から私の自転車を北千住までこいで、持ってきてくれた。ありがたい。これで北千住をもっと探検できる☆◆銭湯に言った後、二人で飯を食べた。それも、「中華洋食の店なにわ」で。この店はすごい。狂気の香りほとばしる、稀有なお店なの…

湯島聖堂でアルゴリズム 

水道橋駅ちかくの専門学校で、簿記3級の試験を受けた。たぶん落ちているに違いない。ほとんど解けなかった。しかし落ち込んでいる場合ではない。今度は、基本情報処理技術者の資格試験の勉強に、取り組まなければならない。すでに隔週土曜日に会社へ講師を…

橋田さんが亡くなったことに関して思ったことを正直に書くと

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040529-00000111-mai-soci戦場カメラマンの橋田信介氏が、イラクで殺されてしまったことを、私は以前から知っていた。今さらなのであるが、そのことをここに、ちゃんと書き留めておきたい。◆私が橋田氏の存在に初めて気…

ナビィの恋

TUTAYAで『ナビィの恋』を借りて見た。次のような疑問とコメントがわいた。1、ナビィは、自分が愛してもいない恵達と、何故結婚したのか? 縄をといてあげる条件として、恵達はナビィに結婚を約束させた。ナビィはこの約束を守るために、恵達と結婚したのだ…

言説への感染を促す要因

「口裂け女」が韓国に上陸したそうだ。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040529-00000071-nnp-kyu『オルレアンの噂』を思い出す。なんらかの言説に人がからめとられるためには、条件が必要だと思う。下地、土壌が必要だと思う。この場合のそれらは一体な…

私は「呪われている」という「言葉」を多義的に用いすぎている。これはまずい。

「呪われている」という「言葉」で私が頭に思い浮かべている事態は多岐にわたる。今後の議論を円滑に進めるためにも、ここにその種類を明確に列挙しておきたい。1、「出来事Aと出来事Bが結び付けられている命題」のその内容を鵜呑みにしていること。 例「私…

ニーチェかっくいい

「貴方があるものを正しいと感ずるそのこと、それは、貴方がかつて一度たりと御自身について深省されたことがなかったところに、そして貴方が幼年時から正しいと教えられてきたものを盲目的に受け容れたところに、その原因がある」(ニーチェ 1993(1921):3…

比喩のリアル

私は以前、妖術(≒呪術、邪術、呪い)について修士論文を書いたことがある。そこにおいて私は、次のような問いを立てた。「妖術とそれにまつわる活動に従事する人々は、どうして妖術の実在を確信することができるのだろうか?」しかし、論文提出後になって、…

認知言語学の学び方

東大の駒場キャンパスにて、「認知言語学の学び方」というワークショップに参加した。http://gamp.c.u-tokyo.ac.jp/~tohori/manabi.htmlその場にいた言語学者のひとりが、チョムスキーの生成文法の影響から、そろそろ我々は脱するべきではないか、と述べてい…

さくら

近所のお寺に桜が咲いていた(↓こんな感じのやつ)。http://blogs.dion.ne.jp/ihv777/archives/921727.html通勤途中だったけれど、ついつい見とれてしまった。境内を掃除していたおばさんに話を聞く。桜の名前は「しだれやえざくら」。今は亡き住職が京都か…

本物の超能力者と偽者の超能力者を区別したい

東京から電車に乗って北九州に行く間、ずっと森達也の『職業欄はエスパー』を読んでいた。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043625022/ref=sr_aps_b_/250-7166684-8139443すごく面白い。なんというか、これは上質のエスノグラフィーだと思う。森さ…

フーコーの『自己のテクノロジー』を読んでラクになろう

昨日、イスラム研究会後の懇親会にて、「フーコーを読んでみては?」という助言を、ハマからもらった。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4006001169/ref=sr_aps_b_/250-5387773-4905051なんでも、フーコーによると、「演技か素か」もしくは「外面と…

国立を駆け抜ける(リアカーで)

引越し作業をしている。今日は学生課で借りたリアカーで、パソコン本体とモニタとプリンタを、大学から下宿へ運んだ。学生課の人は、「えぇ! 道路でリアカーを引くんですか!! それはあぶないですよ!!!」と終始びびっていた。年齢は30代後半に思える…

本部御殿手初体験記

本部御殿手には「型」がない。特定の「構え」もない。さらに「受け」もない。「後退する」という動きも想定されておらず、徹底的に「前進する」。「型」や「構え」はないものの、基本的な動作はある。1、まず戦闘中は両手を同時に使う。敵に両手を向けるの…

戦場カメラマン

とある戦場カメラマンのサイトを見つけた。http://www.ubenichi.co.jp/skiji/hashida/hashida_index.htm文章を読む限り、橋田信介氏はまさしく本物の戦場カメラマンのようである。テレビ局員や新聞社員、そして大使館職員らがすっかり逃げ出した後に、おもむ…

ナンパ師と私3

演技か素かという二項対立の図式を通して、自分や他人の言動を眺める癖を、過去に遭遇した身近な他者とのコミュニケーションの積み重ねによって形成されたものとする、今回の私の分析は、単純すぎはしないか?なぜなら、今回私が描いたようなダブルバインド…

中国のこっくりさん

沖縄に住む父からタレコミ情報があった。琉球新報に『中国のこっくりさん』の作者である志賀市子さんに関する記事が掲載されていたのだそうだ。http://book.asahi.com/review/index.php?info=d&no=5120面白そうだ。上記の記事を読んで、次のようなことを考え…

ナンパ師と私

そのナンパ師はやや不恰好な姿をして、待ち合わせ場所に現われた。けして格好いいとはいえない。布製のズボンにフード付きのパーカーを着ている。まるで外出しないときに家の中でするような服装だ。しかし、ナンパ師は喋る喋る。口だけでなく顔で喋る。目を…

傾向性

やはり傾向性dispositionについて考えてみたい。基本的に私は、周囲の人々から疎んじられていると思い込んでいる。周囲の人々は私を憎み嫌っている。そう私は確信している。例えば私は、目の前で私に笑顔を見せている他者に対し、「演技しやがってこの野郎」…

シンクロしてます──「萃点」と関係あるのか?

「私のことを的確に批判・評価・言及してくれる、頭のいい人はいないかなあ」と思い、ごくごく軽いノリで、「重森」というキーワードをgoogleに打ち込み、検索をかけてみた。とある京都にお住まいの方が、私の文章を取り上げて下さっているのを発見。なんか…

ひさびさに

サクティを使った。http://www.kitakyudai.net/~shige/ilmu.htm肩こりに悩む人がいたので、ついつい治療を試みてしまったのである。「なんだか楽になりました!」と相手は言ってくれた。だからきっと治療は成功したのだろう。お礼に美味しいチョコケーキをい…

月夜の晩

ジムに行って筋トレして、カレー屋でカレー食ったあと、西の研究棟へ向かって歩いていたら、図書館前の噴水に面した通路に、大きな猫が座っているように見えた。近づいていくにつれて、どんどん大きくなるので、それは猫ではないことが次第に分かってきた。…

これは見たい

「“心の闇”をこえて 〜少年事件をめぐる対話〜」の再放送が、 2月7日(土)午前2時15分30秒から、教育テレビでなされるとのこと。 http://www.nhk.or.jp/etv21c/update/2004/0110.html まだ読んでいないが、私の手許には『聞け、”てるくはのる”よ』がある。 …

確信について─本音野郎と建前娘の話

なにはともあれ修士論文を出してしまったので気が抜けた。とたんに喉が痛くなった。どうした私の免疫系。修士論文を提出し終わったという確信が気の緩みを生じさせ、私を風邪に開かれた状態にしている。なんたるていたらく。修論を出してしまったならばしょ…