言説への感染を促す要因
「口裂け女」が韓国に上陸したそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040529-00000071-nnp-kyu
『オルレアンの噂』を思い出す。
なんらかの言説に人がからめとられるためには、条件が必要だと思う。
下地、土壌が必要だと思う。
この場合のそれらは一体なんだろう。
現役の社会学者、人類学者、このような現象が起こったメカニズムを、是非とも説明してくれ。
いや、自分で考えなきゃ駄目だ。
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自分なりに「いい加減に」ひねりだした説明
1、他人の言うことを何故か鵜呑みにしてしまう人がなかにはいる。特に、生後13年かそこらの人間の脳は、可塑性に秀でているので、様々な言説に感染しやすい。
2、「口裂け女」と呼びうる存在が、物理的客観的に実在する(真似も含む)。
3、精神的に不安定な状況に置かれている人は、他人の言うことを信じやすくなる。
例、受験生。スポーツ選手。今から遠洋漁業に出かけようとしているトロブリアントの人々。
韓国の小学生は中学受験を控えていないだろうか? そうであるならば、精神的に不安定であるに違いない。
4、信じたふりをして、別の目的を果たそうとしている。
例、学校をズル休みするために、「口裂け女」の話を持ち出す。
5、理由はない。さらに人は、気まぐれに言説にとらわれ、気まぐれにそれから抜け出していく存在である。
6、「口裂け女」の話をした人に周囲が権威を認めているから。要するに「惰性」。
この問題については、下記の文献やサイトを参照しつつ、時間がある時にちゃんと考えてみたい。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4623035654/250-6043105-6661867
http://www.econ.hokudai.ac.jp/~hasimoto/Max%20Weber%20Dabate.htm
7、「口裂け女」の話がリアリティをもつ理由を説明しようとする私は、「「口裂け女」の話がなぜリアリティを持つのか?」というテーマについて、さらなる言説を生産していることに気づく。
私の作った言説に、呪縛される人はいないかな。いたならば、是非その理由を知りたい。
果てしなく追求は続く。