PB3160_初等教育実習指導_1単位目



1.全日経営の重要性について説明し、実際に際して留意すべきことについて考えを述べなさい。

 全日経営とは、朝の会から帰りの会までの全ての学級活動を司ることである。学級担任にとって全日経営は通常業務にすぎないが、教育実習に臨む教育実習生にとっては、戸惑いや不安を感じさせる大役に思えるであろう。  

 しかし、教育実習生が教育実習において全日経営を経験することは、教師として生きていく上で重要である。なぜなら、教育実習生は、指導教諭による全日経営の仕方を実習の過程で細かく学び、全日経営を自らが行う際に、この知識を活用することで、教師としての振る舞い方を身に付けられるからである。以下より、「全日経営に臨む教育実習生として留意すべきこと」を述べる。

①学級全日経営案を入念に作成する

 学級全日経営案とは、一日を見通した計画である。朝の会、1~6校時、休憩時間、給食時間、清掃時間、お昼休み、帰りの会。教育実習生は、一日におけるこれらの時間に行う活動の内容を事前に決定し、児童生徒が一日を有意義に過ごせるようにしなければならない。歯科検診や朝礼等の行事予定だけでなく、各授業に必要な道具や資料等も事前に把握しておく必要がある。また、各児童生徒の特質を考慮し、彼等の健康や安全を配慮した案にする必要もある。指導教諭と相談しながら、自ら学級全日経営案を作成し、忘れずに承認の印鑑を指導教諭からいただき、万全の構成で臨まなければならない。

②発問や声掛けに有用な台詞を蓄積しておく

 児童生徒に対して行う発問や声掛けの内容を、一日の様々な活動の文脈・状況を想定し、事前に決めておくことにより、何か言うべき時に肝心の言葉が口から出てこないという事態を避けられるようにする。例えば、児童生徒同士のトラブルに、どのような台詞を喋りながら介入すべきか。教師に対して無理難題を言う児童生徒にどのような返答をするべきか。このような問いを常に教育実習生は念頭にして、指導教諭の立ち回りや物言いを教育実習の前半で丹念に記録しておき、これらを各児童生徒の特性を考慮した上で、場を適切に収拾するための言葉として活用するという積極性が必要である。

③一日の反省を教師の視点から具体的に行う

 全日経営を行った後で、教師としての自らの動き・判断について反省を行い、具体的に記述する。記述する内容は、板書の仕方、児童生徒への指導の仕方が主になるはずである。児童生徒の様子(「集中していた」等)のような、教師としての力量の向上・成長に直結しない内容の記述ばかりではなく、教師の視点から己の教師としての振る舞いを冷徹に査定した文章の記述を心掛ける。

 以上が、私が考える「全日経営に臨む教育実習生として留意すべきこと」である。教育実習における全日経営の経験は、教師として学級経営を行うために必要な知識や技能を学ぶことのできる貴重な機会である。この機会を無駄にしないためにも、上記留意点を重視し、悔いの残らぬよう真剣に教育実習に臨む所存である。

2.教育実習生の指導によって、児童に学習面での質の問題が生じることの意味を説明しなさい。更に、そのことへの具体的な対策について、自分の考えを述べなさい。

 教育実習生の指導により、児童生徒に学習面での質の問題が生じることは、教育実習生の教師としての力量が発展途上にあることを意味する。教育実習生の指導には未熟な点があるため、授業に対する児童生徒の理解の度合いに差が生じることは避けがたいことといえる。

 しかし、児童生徒における学習面での質の問題を放置したままでは、教師としての存在意義を自ら否定してしまうことになる。そのため、教育実習生は、完璧な指導を目指しつつも、己の未熟さにより児童生徒に学習面での質の問題が生じることを十分に想定し、これを指導教諭と連携してフォローするという心構えで指導に臨む必要がある。具体的に教育実習生は、下記のような対策を講じるべきだと私は考える。

①各児童生徒の学習状況の把握と報告

 教育実習生は自らの指導を受けた児童生徒が、どのような箇所でどのように躓いているのかを机間指導により把握し、指導教諭に報告できるように類型化するべきである。各児童生徒の躓きのあり方を把握しておき、それを指導教諭に的確に伝え、事後に指導教諭によって行われる指導につなげていくのである。

②各児童生徒の個別の指導計画を熟読しておく

 各児童生徒の個別の指導計画を事前に熟読し、各児童生徒の特質を把握することで、学習面での質の問題が生じる可能性のある児童生徒を予想する。これにより教育実習生は、児童生徒の特性に合わせた工夫を施すことができ、かつ、指導教諭による事後的なフォローの仕方に関する見通しを付け易くなり、指導教諭との連携をスムーズにすることができる。

 以上が、私が考える「教育実習生の指導によって児童に学習面での質の問題が生じることの意味とそれへの具体的な対策」である。

参考・引用文献
初等教育実習‐小学校‐』 明星大学出版部、p.96‐97

捕捉

このレポートは特殊です。

当初は、指定の教科書に基づいて自分の考えを述べればOK、と安易に捉えていました。

しかし、2回も不合格になりました。

評価者の先生の指示に従い、レポートを書き直すことを繰り返します。

教科書に書かれておらず、かつ、評価者の先生が暗に期待していることを書くという、なかなかしんどい作業でした。

以下が、不合格レポートです。

不合格レポート(1回目)

1.全日経営の重要性について説明し、実際に際して留意すべきことについて考えを述べなさい。

 全日経営とは、朝の会から帰りの会までの全ての学級活動を司ることである。学級担任にとって全日経営は通常業務にすぎないが、教育実習に臨む教育実習生にとっては、戸惑いや不安を感じさせる大役に思えるであろう。  

 しかし、教育実習生が教育実習において全日経営を経験することは、教師として生きていく上で重要である。なぜなら、教育実習生は、指導教諭による全日経営の仕方を実習の過程で細かく学び、全日経営を自らが行う際に、この知識を活用することで、教師としての振る舞い方を身に付けられるからである。以下より、「全日経営に臨む教育実習生として留意すべきこと」を述べる。

①学級全日経営案を入念に作成する

 学級全日経営案とは、一日を見通した計画である。朝の会、1~6校時、休憩時間、給食時間、清掃時間、お昼休み、帰りの会。教育実習生は、一日におけるこれらの時間に行う活動の内容を事前に決定し、児童生徒が一日を有意義に過ごせるようにしなければならない。歯科検診や朝礼等の行事予定だけでなく、各授業に必要な道具や資料等も事前に把握しておく必要がある。また、各児童生徒の特質を考慮し、彼等の健康や安全を配慮した案にする必要もある。指導教諭と相談しながら、自ら学級全日経営案を作成し、忘れずに承認の印鑑を指導教諭からいただき、万全の構成で臨まなければならない。

②発問や声掛けに有用な台詞を蓄積しておく

 児童生徒に対して行う発問や声掛けの内容を、一日の様々な活動の文脈・状況を想定し、事前に決めておくことにより、何か言うべき時に肝心の言葉が口から出てこないという事態を避けられるようにする。例えば、児童生徒同士のトラブルに、どのような台詞を喋りながら介入すべきか。教師に対して無理難題を言う児童生徒にどのような返答をするべきか。このような問いを常に教育実習生は念頭にして、指導教諭の立ち回りや物言いを教育実習の前半で丹念に記録しておき、これらを各児童生徒の特性を考慮した上で、場を適切に収拾するための言葉として活用するという積極性が必要である。

③一日の反省を教師の視点から具体的に行う

 全日経営を行った後で、教師としての自らの動き・判断について反省を行い、具体的に記述する。記述する内容は、板書の仕方、児童生徒への指導の仕方が主になるはずである。児童生徒の様子(「集中していた」等)のような、教師としての力量の向上・成長に直結しない内容の記述ばかりではなく、教師の視点から己の教師としての振る舞いを冷徹に査定した文章の記述を心掛ける。

 以上が、私が考える「全日経営に臨む教育実習生として留意すべきこと」である。教育実習における全日経営の経験は、教師として学級経営を行うために必要な知識や技能を学ぶことのできる貴重な機会である。この機会を無駄にしないためにも、上記留意点を重視し、悔いの残らぬよう真剣に教育実習に臨む所存である。

2.教育実習生の指導によって、児童に学習面での質の問題が生じることの意味を説明しなさい。更に、そのことへの具体的な対策について、自分の考えを述べなさい。

 教育実習生の指導により、児童生徒に学習面での質の問題が生じることは、教育実習生の教師としての力量が発展途上にあることを意味する。教育実習生の指導には未熟な点があるため、授業に対する児童生徒の理解の度合いに差が生じることは避けがたいことといえる。

 しかし、児童生徒における学習面での質の問題を放置したままでは、教師としての存在意義を自ら否定してしまうことになる。そのため、教育実習生は、完璧な指導を目指しつつも、己の未熟さにより児童生徒に学習面での質の問題が生じることを十分に想定し、これを指導教諭と連携してフォローするという心構えで指導に臨む必要がある。具体的に教育実習生は、下記のような対策を講じるべきだと私は考える。

①各児童生徒の学習状況の把握と報告

 教育実習生は自らの指導を受けた児童生徒が、どのような箇所でどのように躓いているのかを机間指導により把握し、指導教諭に報告できるように類型化するべきである。各児童生徒の躓きのあり方を把握しておき、それを指導教諭に的確に伝え、事後に指導教諭によって行われる指導につなげていくのである。

②各児童生徒の個別の指導計画を熟読しておく

 各児童生徒の個別の指導計画を事前に熟読し、各児童生徒の特質を把握することで、学習面での質の問題が生じる可能性のある児童生徒を予想する。これにより教育実習生は、児童生徒の特性に合わせた工夫を施すことができ、かつ、指導教諭による事後的なフォローの仕方に関する見通しを付け易くなり、指導教諭との連携をスムーズにすることができる。

 以上が、私が考える「教育実習生の指導によって児童に学習面での質の問題が生じることの意味とそれへの具体的な対策」である。

参考・引用文献

初等教育実習‐小学校‐』 明星大学出版部、p.96‐97

不合格レポート(1回目)の講評は、以下の通りです。

1:全日経営の重要性について、自分の考えを整理して記述する。
 ①:全日経営案を作成する前に行うこと、調べておくことなどはありませんか。
 ②:概ねよいと思いますが、考えている以上に子どもは動いています。
 ③:事後の内容です。①、②を十分に考えてください。(必要ならば、まとめと合わせて簡潔に)

2:どのような質の問題が生じるのか。その質の問題を生じさせないために実習生として何をしていくかを考える。指導教員に後を託すような記述にしない。

上記の指示に従ってレポートを書き直し、再提出したのですが、2回目提出のレポートも不合格となりました。


不合格レポート(2回目)

1.全日経営とは、朝の会から帰りの会までの全ての学級活動を教員が司ることである。学級担任にとって全日経営は最も大事な仕事である。そのため、全日経営に臨む教育実習生は以下の点に留意し、全日経営を行うべきであると私は考える。 

①学級全日経営案の入念な作成

 学級全日経営案とは、学級での一日の活動を見通した計画である。教育実習生は、朝の会、1~6校時、休憩時間、給食時間、清掃時間、お昼休み、帰りの会等の、学級の一日における活動内容を事前に把握し、児童が一日を有意義に過ごせるように計画を立てる必要がある。この際、歯科検診や朝礼等の行事だけでなく、各授業に必要な道具や資料等も事前に把握しなければならない。

 また、教育実習生は、独りで学級全日経営案を作るのではなく、必ず指導教諭と相談して作るべきである。実習校の教育目標、学校としての取り組み、教育活動の特色、校内研究のテーマをおさえた上で、指導教諭の学級経営の理想や意図も把握すべきである。指導教諭から学ばせていただくという謙虚な姿勢が肝要である。

 なお、教育実習生は、全児童の名前・住所・成績・性格・興味・交友関係を把握し、彼等の健康や安全を守るための体制を整える必要がある。特に、全児童の顔と名前を記憶することは学級全日経営案作成の大前提として当然の行いであり、読解困難な名前に関しては、事前に読み方を調べて、名前を正確に呼べるようにしておく。

②発問や声掛けに有用な台詞の蓄積

 児童に対して行う発問や声掛けの内容を、一日の様々な活動の文脈・状況を想定し、事前に決めておくことにより、「何か言うべき時に肝心の言葉が口から出てこない」という事態を回避できるようにする。

 例えば、児童の喧嘩に、どのような台詞を喋りながら介入すべきか。教師に対して無理難題を言う児童にどのような返答をするべきか。このような問いを常に教育実習生は念頭に置きながら、指導教諭の物言いを教育実習の前半で丹念に逐一記録し、場を適切に収拾するための言葉を蓄積していく観察力と積極性が必要である。

 なお、児童は教室内でじっとしているとは限らない。そのため、教室内を動き回る児童や、教室を飛び出していく児童がいる場合、その予兆やきっかけの有無を、教育実習前半での観察や、指導教諭からの情報収集により把握しておくと同時に、そのような児童にいつでも駆け寄ることができる立ち位置を決めておく。

 以上が、私が考える「全日経営に臨む教育実習生として留意すべきこと」である。教育実習における全日経営の経験は、教員として学級経営を行うために必要な知識や技能を学ぶことのできる貴重な機会である。この機会を無駄にしないためにも、上記留意点を重視し、悔いの残らぬよう真剣に教育実習に臨む所存である。

2.教育実習生の指導によって児童に学習面での質の問題が生じることは、その教育実習生の教員としての力量が未成熟・発展途上の状態にあることを意味する。

 しかし、指導教諭による授業においても、学習面での質の問題は生じるものであるため、教育実習生の指導により、同様の問題が生じることは避けられないことだといえる。従って教育実習生は、上記の問題が生じることを見越し、十分な対策を事前に講じる必要がある。

 以下より、教育実習生が、授業の理解度の低い児童に対して講じるべき対策を述べる。

①全児童の成績や個性の事前把握

 全児童の成績や個性を事前に把握することで、学習面での質の問題が生じる可能性のある児童を予想する。これにより教育実習生は、児童に合わせた工夫を授業に施すことができる。例えば、計算の苦手な児童が学級に所属しているのであれば、計算過程を段階的に示した図を作成して黒板に張る等の工夫により、その児童の授業に対する理解度を向上させることができる。

②児童同士の助け合いの促進

 教育実習生は、授業時に児童をグループに分けて、学習に遅れの生じることが少ない児童と、学習に遅れが生じると予想される児童とを同じグループに所属させ、与えた課題の答えをグループの成員全てが発表するという形式の授業を行う。これにより、児童と児童の横の関係が構築され、学習に遅れの生じがちな児童は、同じ目線の仲間からの支援・協力を得ることができ、授業についていくことができると考えられる。

③全児童の学習状況の把握と報告と補講の実施

 教育実習生は、児童がどのような箇所でどのように躓いているのかを机間指導により把握し、指導教諭に報告できるように類型化すべきである。児童の躓きのあり方を指導教諭に的確に伝えることで情報を共有し、休憩時間や放課後の時間を利用して、学習の遅れが見られる児童に対し補講を行う。

 以上が、私が考える「教育実習生の指導によって児童に学習面での質の問題が生じることの意味とそれへの具体的な対策」である。

参考・引用文献

初等教育実習‐小学校‐』 明星大学出版部、p.19、p.96‐97

不合格レポート(2回目)の講評は、以下の通りです。

1:全日経営の重要性についてきちんと記述する。実習生が全日経営をすることを考えると重要性について考えることができます。
 ①について、調べておいたことをどのように活用するのかが大事です。調べる内容(項目を)を考える。全日経営を主に考える。日々の子どもの様子が(授業、遊びなど)中心になると思います(経営方針も含めて)。
 ②について、①との関連で考える。授業と休み時間、休職、掃除、朝の会(帰りの会など)など多岐にわたるので、自分が特に留意することをしぼって。

2:どのような質の問題が生じるのかが明確になっていないと、対策が一人歩きする。未成熟、発展途上からどのような問題が生じるのか。

上記の講評に基づいてレポートを書き直し、3回目の提出でやっと合格することができました。

1回目と2回目の不合格レポートの評価者は、田村という名前の先生ですが、3回目に合格した際の評価者は、金井という名前の先生でした。

このレポートは、教育実習前に書くレポートなので、評価者の先生も真剣なのだと思います。

とはいえ、2016年9月5日に1回目のレポートを提出してから、2016年12月13日に合格レポートが返却されるまで、約3ヶ月かかっています。

不合格が連続して時間が経ちすぎると焦ってくるので、レポートは可能な限り早めに出した方がいいですね。